2019年5月22日水曜日

園職員が被災地訪問研修へ行ってきました

YMCA東とつか保育園 被災地訪問研修のご報告


保育園の職員が、東日本大震災の被災地訪問研修に17~18日の1泊2日で宮城県仙台市、石巻市へ行ってきました。

 1日目は仙台市内で行われる青葉まつりへ参加、2日目は石巻市へ移動し旧大川小学校のある大川地区を訪問しました。

 青葉まつりは仙台で昔から踊り伝えられている「すずめ踊り」のお祭りで今年で35回目を迎える仙台3大祭りの1つです。
横浜YMCAでは東日本大震災後、復興支援の1つとして保育園の職員、園児たちですずめ踊りを踊っています。2011年9月に仙台にて踊りを直接教わって以来つながりを持たせていただいている「まつり宝山」の方たちと昨年に続き今年も一緒に青葉まつりに参加しました。
アーケード街を踊る1番町流し踊り、市役所前の大通りを封鎖して行われる定禅寺流し、参加全団体で踊る定禅寺宵流しと日差しとお祭りの熱気でより一層熱くなった街中を踊ってきました。夜になりライトアップされた定禅寺通りはとてもきれいで印象的でした。
震災から8年経った今でもこうしてつながりを持たせていただいていること、一緒に楽しい時間を過ごせたことをとても嬉しく思いました。
2日目は石巻市の旧大川小学校を訪問しました。東日本大震災による津波の影響で全校生徒108名中74名もの尊い命が失われました。当日は大川小語り部の会の佐藤さん、鈴木さんが当時の状況、何故こんなにもの命が失われてしまったのか、このことを忘れずに今私たちに出来ることはなにかをお話してくださいました。
 
 
お二方とも当時大川小学校に通っていたお子さんを亡くされ、その時の気持ちをお話してくださった時は胸が張り裂けそうになり、何故こんなにも悲しいことが起きたのか、守れた命を守ることができなかったのかと本当に苦しくなりました。
今回の研修に行かせていただいて東日本大震災、津波の恐ろしさを再確認し、今もなお困難の中にいる人がたくさんいることを改めて感じました。「震災を忘れないでください」と仰られた方々の気持ちをしっかりと受け取り保育園の職員はもちろんのこと、園児やその保護者の方にも伝え続けていくことが今私たちに出来る支援の在り方なんだと強く感じました。
YMCA東とつか保育園 保育士 粂川・杉﨑