2019年9月10日火曜日

平和ってなんだろう…

YMCA東とつか保育園 平和月間のご報告

8月は平和月間でした。

子どもたちにも平和について考えたり、なにか感じてもらいたく、保育園で平和の本を集めてみました。

乳児クラスでは、『へいわってどんなこと?』という絵本を読みました。
真っ黒な飛行機が飛んでいるシーンや爆弾が落ちるシーンのところになると、ざわざわしていた雰囲気がぴたりととまり、迫力のある絵に引き寄せられている姿がありました。
平和や戦争という言葉の意味はまだ分からなくても、目で見て、心で感じる何かがあるのだろう。と感じました。

幼児クラスでは、『ぼくがラーメンたべているとき』という絵本を読みました。
子どもたちに感想を聞いてみると、「ちょっとこわい」「パンを売っている女の子の顔が悲しい顔をしてる」「なんかへんな気持ち」
と思い思いの感想が出てきました。
“やまのむこうのくにでおとこのこがたおれていた”というシーンついて、どうすれば倒れなかったか。子どもたちに聞いてみると、「パンを売っている子からパンを買えばいいんじゃない?」「お金がないんじゃない?」「なんでお金がないの?」と疑問が沢山でてきましたが、これだ。という答えは出ず、うーんと悩む姿がありました。
私自身も、戦争をなくす?貧富の差をなくす?など、難しい話しか思い浮かばず、子どもたちと一緒にうーんと悩んでしまいましたが、最終的には、「みんなが大人になっても、こういう風に倒れているお友だちがいるんだ。ということを忘れないでね」と子どもたちと約束をして終わりました。
お話が終わった後も、「この本も読んで」と平和の本コーナーから子どもたち自ら本を持ってきて、何冊も読みました。

この姿を見て、平和への解決策はまだ見つからなくても、少しでも子どもたちの心に平和という文字が残ればいいなと思いました。

これからも平和について考えていきたいと思います。また平和の本は玄関の掲示板付近に置いてありますので、みなさんも読んでみてくださいね。

(YMCA東とつか保育園 平和担当 溝口)